IFC は、途上国の民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関です。 IFC は民間成長を促すことで、経済発展の促進、雇用の創出、そして人々の生活の改善を実現します。
IFC は、持てる知見を活かし、途上国におけるインパクトの大きいプロジェクトへの投融資や資金動員を図ることで民間セクターの成長を促し、途上国の経済発展や人々の生活の改善を支援しています。
民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関として、IFC は世界 100 ヶ国以上で業務を展開しています。グローバルな展開を通じ、蓄積した教訓を新たな課題解決に活かしています。
インパクト投資を通じ、人々の暮らしを改善する―長年にわたる革新的な取組み、世界的な使命、開発成果の測定に向けた決意を持って、IFCがもたらす開発へのインパクトは、世界で最も困難な市場に着実な成果をもたらします。
186ヵ国 の加盟国が出資するIFCは、その強い財務基盤によって一貫して AAA/Aaaの格付けを維持しています。 IFC は、開発を促進するという使命を果たすべく、幅広い金融商品を通じ、民間投資家に途上国の開発に資する債券や株式などの投資機会を提供しています。
トピック
経済的な成長と発展には、ジェンダー平等と経済的包摂が不可欠です。どんな国やコミュニティ、経済であっても、男性、女性、少年少女の完全かつ平等な参画なくしては、その潜在的な力を発揮し、21世紀の課題に対処することはできません。
IFCは、民間セクターにおける男女間の格差を是正し、企業や経済がパフォーマンスを向上できるよう取り組んでいます。
民間セクターにおいては、女性の経済参画が頻繁に過小評価されています。女性の経営参画を促すことで、企業の収益性を高め、繁栄の共有に大きく貢献することができます。しかし、女性は平等な雇用機会やビジネスを成長させるための資本へのアクセスが少なく、性暴力による被害の多さや土地やその他の財産の所有や相続を禁じられていることも多く、将来に向け投資するための収入も少ないのが現状です。
世界銀行グループのジェンダー戦略(2016~2023年度)は、IFCを含む世銀銀行グループ全体が支援対象国や企業のジェンダー・インクルージョン推進にむけた支援の概要を示しています。これらの支援は、貧困の削減と繁栄の促進において重要となるジェンダー平等を実現するために重要なものです。2016-2023年度の導入実績を踏まえ、2024年に開始予定の新たな世界銀行グループ・ジェンダー戦略(2024-2030年度)においては、すべての人にとってのジェンダー平等を、世界の発展に必要不可欠なものとして積極的に取り組むことを目指しています。
開発におけるジェンダー平等への過去10年の取組みを振り返る報告書と世界銀行における性別による暴力の予防と対応に関する報告書は、世界銀行グループのジェンダー戦略(2024~2030年度)を策定する上で重要な基盤となっています。
IFC は長年にわたり、ジェンダー不平等を縮小するために包括的なアプローチをとってきました。具体的には、女性の雇用と労働条件の改善を促進するためのパートナーシップの構築や女性が経営する企業への金融サービスの拡大、女性消費者の選択肢を広げる革新的なテクノロジーへの投融資などがあります。また、女性起業家にビジネス・スキルやリーダーシップ・トレーニングをパートナーと協力して提供しています。
IFCは、投融資やアドバイバリー業務の提供やジェンダー格差解消によるビジネス的な合理性に関する調査、グローバルおよび国別のパートナーシップの構築などを行っています。特に、IFC は、起業や雇用機会、保険契約や経営参画、デジタル経済への女性のアクセスを改善することに重点を置いています。
各注力分野の詳細については、優先事項のセクションをご覧ください。
IFC は、新興市場国や途上国の取締役会や経営陣におけるジェンダーの多様性に関する能力の構築、意識向上、議論の拡大に取り組んでいます。これらは全て、IFC の環境、社会、コーポレートガバナンスにおける総括的な行動規準の一部となっています。
IFC は、世界中の投資先、パートナー、利害関係者と協力して、包括的なテクノロジーにおける知識ギャップを埋め、世界のテクノロジー分野におけるベスト・プラクティスを構築しています。
IFC の経済包摂プログラムは、障害者およびレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス (LGBTI) の経済的包摂を促進することに重点を置いています。
積極的に女性の雇用に取り組む企業は、より幅広い人材の獲得や生産性向上の実現、スタッフの定着率向上などを通じ、重要な競争上の優位性を得ることができます。
IFC は、女性が所有・経営する中小企業 に対し、自信、能力、資本、コミュニティ、さらに契約へのアクセス向上に役立つツールやリソースの提供などの支援を行っています。
保険業界はジェンダー格差に対処する上で重要な役割を果たすことができます。2030年までに女性を対象とする保険で最大1兆7,000億ドルの収益拡大が見込まれ、その半分が新興国によるものです。
所得ピラミッドの下層に位置する起業家、消費者、労働者に、安価で質の高い商品、サービス、生活手段へのアクセスを拡大するために、インクルーシブ・ビジネスでは市場ベースのソリューションを採用しています。