包括的日本信託基金(CJTF)は、国際金融公社(IFC)のアップストリーム及びアドバイザリー業務を支援するため、1995年に設立されました。日本とIFCが戦略的に重要とする、強力かつ広範囲な開発インパクトが期待できる分野を対象としています。日本政府からCJTFへの2022年12月末までの拠出額は3億300万米ドルとなっています。
CJTFは、日本の政府開発援助(ODA)の優先分野に沿ったIFCの活動を、幅広く支援しています。主な分野は以下の通りです。
- グローバル・ヘルス:マスク、人口呼吸器、検査キット、ワクチン等の途上国で必要な医療品やサービスの提供を行う民間企業に投融資するIFCのグローバル・ヘルス・プラットフォームを支援
- 質の高いインフラ:2019年のG20大阪サミットで採択された、質の高いインフラ投資に関するG20原則に沿ったインフラ・イニシアティブを支援
- アフリカ:日本が主導するアフリカ開発会議(TICAD)に応じた、IFCのアフリカでの活動を支援
- 気候変動:新興市場の金融機関向け気候変動リスクに関わるアドバイザリー・プログラムといった、IFCのグローバルな気候変動対応に向けた取組みを支援